スペシャルオリンピックスによる初の企画展!企画の裏側をご紹介

井戸 幸一
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井戸 幸一

はじめに

乃村工藝社は、知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供している国際的なスポーツ組織「公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)」が2023年3月に開催した企画展を企画・設計・施工させていただきました。企画展を一緒につくり上げる中で感じた団体の皆さまの想いや社会的意義が素晴らしく、その活動の詳細や企画展の中身について、企画を担当した井戸がインタビュー形式でご紹介したいと思います。

驚くほどの短納期!できるのか企画展?

井戸
後半は、改めて今回私たちが携わらせていただくことになった中京大学で開催された企画展のお話を考えていきます。(このインタビューは2023年4月17日に実施されました)

井戸
私はもともと中京大学スポーツミュージアムの展示室を当社デザイナーの鈴木敦と一緒に担当し、王貞治ベースボールミュージアムのリニューアル業務、松坂大輔選手の記念館など、スポーツミュージアム関係の仕事を結構やっており、スポーツの展示には関心を持っていました。そこに今回の企画展のお話をいただいて、ただ12月にメールをいただいて2月にはオープンという驚くほどの短納期で、正直、大丈夫かな?と思いました。

計画はもっと前からの話だったのでしょうか?

宍戸
そうですね。もともと中京大学さんとSONが包括連携協定を結んだ際、中京大学スポーツ科学部教授の來田先生を含めスポーツ振興部の方たちと協議する中で、去年の5月に「スポーツミュージアムで企画展をできる機会があればいいですね」とご提案をいただいていました。

宍戸
その後、9月に中京大学さんとのイベントで、有森理事長(当時)と來田先生が学生の皆さんと地域一般市民の皆さんを対象に共同で行ったイベント時にスポーツミュージアムを見せていただいて、「ここでSOの展示ができたら素晴らしいね」という話しになりました。

中京大学スポーツミュージアムで行う意義とは

井戸
スポーツミュージアムがちょっと特殊なのは、オリンピックのことを紹介しているところです。最初からオリンピックミュージアムネットワークに加盟することを目標にしていました。大学などの学術機関で加盟するのは世界で初。日本で初は当然、世界でも初。内容は、単なるオリンピック礼賛ではなく、学術の立場から、オリンピックにアプローチする。だから当然、客観的な見方もできる。

宍戸・新谷
はい、そうですよね。

井戸
以前に來田先生から言われたのは、「オリンピックは社会を映す鏡だ」というものがあります。今回の場合、同じオリンピックを冠しているけども別の組織であり、その活動を紹介することは、このスポーツミュージアムにとっても、やはり意義があるんじゃないかなと思うんです。そこも踏まえて多分、先生は結構、見通してお話されたんじゃないのかな。先生は、先も見通すけど、すごく明快なアドバイスをいただけますよね。スポーツ界でも頼りにされていて、スポーツミュージアムの新しいネットワークを作ろうとされているので、そういったところとも絡んでくるのかなと思っています。

企画展で伝えたいのは、”共に活きる社会”を視野に入れた「Be with all®」の想いです

宍戸
まず最初に考えたのはSO活動をどのポイントで伝えたいか、というところからでした。組織の成り立ちや活動の説明、そして発信したいメッセージまで、伝えたいことがたくさんあるなかでどう表現すると分かりやすく伝えることが出来るのか、が難しいなと思いました。我々として伝えたいコンセプトは、社会とつながっていく、“共に活きる社会の実現へ”というスローガン「Be with all®」を掲げることでした。

宍戸
「Be with all®」は2021年から2025年のスペシャルオリンピックス日本としてのビジョン、スローガンとして掲げているものです。

井戸
これは世界ではなく日本独自のものですか?

宍戸
はい、SON独自のスローガンです。SONは来年活動30周年を迎えます。全国に地区組織ができ、日常的なスポーツプログラムを行うコーチを育成したり、ナショナルゲーム開催を継続し世界大会への選手団派遣を継続し、そういうスポーツ活動を中心にしっかりやってきたのですが、これから先はそこに加えてさらに彼らの社会参加、まさにそこの部分を領域として広げていく構想をここ数年持っていますので、この企画展のテーマはやはり社会参加につながることと、明確にすることが出来ました。
SDGsの概念が出てきて、時代としても活動が社会とどうつながるかを発信すると、受け手の皆さんの感覚もすごく変わってきています。昔は「いいことやってますね」という感じだったのが、「じゃあどう自分が参加できる?」「具体的にどういうことを考えているんですか?」「どういうことを一緒にできますか?」という反応です。

【「Be with all®」事業についての参考URL】
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本「“Be with all®”を実現するために」
https://www.son.or.jp/be-with-all/

井戸
前編で(サッカー元日本代表の)北澤さんの話もあったと思うのですが、やっぱり多様性を本当に表現しているなっていう気がしますね。誰にも機会が平等にあって、その中でこう活躍するという理想の形みたいなものが、やっぱりうまく表現できているっていうのが、大きいですよね。それをもっと広げていくことが大切です。こういう企画展のような形での広報は、今までなかったのですか?

宍戸
なかったですね。東京都庁のギャラリーで世界大会に出場する日本選手団の写真展などはおこなわせていただいたことはありますが今回のように企画の段階からプロの皆さんに創りあげていただいた企画展は初めてでした。テーマは決まっていても、それをどう具現化する?魅力的に伝える?というところを、皆さんが形にしてくださいました。

井戸
それでもいきなりは形にできないので、やっぱり何が一番大切かってことを共通理解にしていく、そこを引き出すというのが、私の最初の大きなミッションだと思ったんですよね。

宍戸
組織自体をご存じ無かったうえに、次々情報だらけでわけがわからなくなかったですか?

井戸
正直言うと、最初は分からなかったです。でも今回は、場所がもう見えていましたし、今の連携協定の中でメッセージしていきたいという話の中で、最初いただいた資料の中でも少し空間のイメージがありましたよね。

全員
笑い

井戸
意志があることは大切です。場所があって伝えたいものがメッセージとしてあって、でも、その知られてないところをもっと知らせたいんだけど、どうしようかっていうことで、意外と課題が明確だった気がしますね。
逆に僕らが分からないものは一般の人も分からないので、じゃあそれをどういうふうにしたら分かるか?みたいな逆説的に考えてみたりしました。

宍戸
なるほどですね。

井戸
あと早い段階で、当社デザイナーの鈴木敦と巻柄利枝と一度事務所でお話をさせてもらったのが、一番良かったかなと思っています。どういう資料や課題があっての話があり、コミュニケーションをとりながらちょっと共感が生まれて、その共感みたいなものをどう形にしてつなげて広げていくかみたいな形で、少し距離が縮まったというか、デザインもし易くなったなと思いますね。現場に行くとか、やっぱりお話を聞くとかっていうのは大切ですよね。

宍戸
そうですね。本当にあの時の時間があったからこそ、でしたね。私たちも組織のなかに居ると、どうしても当たり前に思い込んでいたり疑問に思わなくなってきたりすることもあるのですが、一つ一つ噛み砕いてくださったことによって、もう一度自分たちの活動を見つめ直す機会にもなりました。全く知らない方に見てもらう時に、そこが大事だなってことを気づかせていただいたりしたので、私たちにもいろんな気づきをいただいて、大変勉強になりました。

井戸
博物館などの展示施設を作るときに、やっぱりプロセスが結構重要で、それによって自分たちの活動を見直したりとか、蓄積されたものが一体何があるとか、そういったところを私たちは掘り起こすのが仕事だったりするんです。でも時間がなかったので、ある程度形に早く持っていく必要性もあり、いろんな時間を短縮しないと後の制作時間がなくて、厳しいものでした。

宍戸
そうですね。そして、いろいろなことを紐解いて下さるコンサルティングを受けているような、そんな感覚もありましたね。

井戸
でも僕らも本当に勉強させてもらって、そこがちょっと新しい、いろんな発見もあったのですが、例えば(いろんな思いを凝縮した)今回チラシのデザインがこちらでした。


★思わず何だろうと思わせる、SOのシンボルマークを強調した企画展の案内チラシ。左が採用案、右が没案。

宍戸
そうですよね。もう一方の(没案のデザイン案)もすごく好きでした。

井戸
なかなかね、悩みましたよね。ここで伝えたい「Be with all®」が一番重要なので、そこをどういうふうに可視化するのか。あとやっぱり巡回展のことを考えると、ありきたりに情報を入れました、ではなくて、メッセージ性の高い訴求力のあるものをデザインにいれていかないと、ちょっと弱くなってしまう、発信が弱くなってしまうみたいに考えていました。

宍戸
このチラシだけでも本当に、充分にSONの活動を紹介していただける魅力的な一枚になっています。こういうのが欲しかったです!

井戸
このチラシ目立つんですよ。他の博物館のチラシと並ぶと、特に目立ちますね。

宍戸
そうですね。なかなかないです!

井戸
インパクトのあるチラシで、ちょっと手に取ってみて見る、その最初の一歩が生まれるという。

新谷
素晴らしいです。

井戸
なかなか物だけで伝えるのは難しくて、特に今回の場合は、物を見せることが本当の目的ではなくて、その背後にある活動とか組織のあり方みたいなところも伝えていきたいというというのが大切でしたので。


★完成した企画展示の空間イメージ。赤のカラーと球体の「Be with all®」をあしらったウエルカムグラフィックがアクセントとなっている。


★選手全員を称えあう表彰台を形にしたハンズオン模型。

井戸
またなかなか来れない人に対しても、こういう空間がある所はインパクトになって、伝わっていくみたいなところもあるので、そこを結構重視していましたね。

宍戸
そうですね。最初に(空間イメージを)見た瞬間、もう本当にびっくり(でした)。

井戸
そこまで言ってもらうと、私も嬉しいですね。

SON企画展から考えるソーシャルグットの課題

井戸
今回インタビューという形で、企画展に行けなかった(?)人もいるので、少しでもきっかけを広げていくことが大切だという思いがあります。最近の乃村工藝社の取り組みとして、社会課題をステークホルダーの方と一緒に解決しながら、それを事業化していくというソーシャルグッド*の流れが出てきました。その流れの中で、今回は「デザインサポートの協賛」も入れさせていただく形になり、テーマとか分野が企業として取り組んでいるところに合致して、そういう意味でみんなが、応援しやすかったです。
*乃村工藝社のソーシャルグッドの取組みについてはこちら

新谷
タイミングが合ったということですね。


★ロゴマークプラス、デザインサポートの表示。

宍戸
ソーシャルグッドの取り組みはいつからされているのですか?

井戸
ソーシャルグッドは2021年からですね。世の中や時代の動きに対して、企業としては少し早目に先取りするみたいな形で、SDGsと同時期ですね。

宍戸
皆さんが持っているいろんな課題をきちっと具現化して提案したり、具現化して解消されたりができるのは、やっぱりプロとしての皆さんの能力があるからですよね。

井戸
博物館の展示の中でも最近だとインクルーシブデザインという概念が出てきていて、ワークショップみたいなものを交えて展示を作る。途中で子どもたちや障がいを持っている方の意見も踏まえることもあります。

新谷
面白いですね。

井戸
お子さんを持っている方や多様な人たちが、どんなものが本当に必要なのかを考えるインクルーシブワークショップというプロセスが増えてきました。ソーシャルグッドとリンクするインクルーシブワークショップの考え方もあったので、今回ちょっと親和性があったんです。

宍戸
SOも、アスリートが絵とか芸術の分野で、才能がある方がいたり、スポーツではなくて、絵画をやっている方々もいます。地域の方と一緒に芸術や音楽に触れるとか、そこで一緒に楽しんだ皆さんと、今度はスポーツをするとすごく良いですよね。最近だと芸術花火というイベントで、花火を地域の方々と一緒に観覧し、見るだけじゃなくて、片付けやゴミ拾いなど地域のために自分たちも貢献するということにも取り組んでいます。

井戸
そうですね。参加の関わり方っていろんな切り口がある気がします。社会が変化していく中で、何かと何かを組み合わせることで新しい価値を見出すものも出てくるでしょう。理想的な好循環を生み出す仕組みとかがあればと思うんですね。みんなが楽しめることも重要です。

今後のSON企画展の展開について

井戸
ちょっと話が変わりますが、SOは応援してくれている人が多い印象があります。ドリームサポーターとか、企業の協賛の方とか…その辺の広がりってどうですか?だんだん広がっている感じでしょうか?

宍戸
昔から本当に応援してくださる方がたくさんいらっしゃって、もう15年にもなる長く継続したご支援企業様もいらっしゃいます。そして最近いろんな分野に事業が広がれば広がるほど、いろんな仲間、応援してくださる方が増えています。それに加え、やはりボランティア参加の現場があるのが重要だと思っていて、過去のナショナルゲームでは3日間で延べ4,000人ほどのボランティアに参加いただいていたり、全国47の都道府県で毎週末と平日の夜などプログラムを中心に運営を支えてくださるボランティアの現場も多くあるんです。
スポットではなく、恒常的な場がある。イベントの華やかさに加え、新しい価値をみんなで創るかかわり方ができるのが、SOの支援者が多い理由だと思うんです。それも「Be with all®」に含まれている大切な意味ですね。

井戸
資金を集める側面だけではなくて、共感してくれると広がっていくのですね。そうでないとなかなか活動の持続性は難しいですしね。

宍戸
昔は“スペシャルオリンピックス”の知名度を上げたい、知名度をあげなきゃという切迫感があったのですが、今は活動を広げたい、活動を広げることの方が大事だなっていう風に思っています。そうすることで、たくさんの方々が実際に参加してくれて、結果として知名度も上がっていくと思うんです。この活動をまず、ただ知って欲しいというよりは、関わって欲しい。ちょっとでも来て欲しい、全国に活動の現場もあるし、イベントや競技会も行っているといういろいろなカタチがあります。そういう長期的な、温かい関わる人が増えることでのムーブメントっていうのが、SOらしい活動の広げ方なんじゃないかな、とすごく思うようになりました。

井戸
いよいよ、(コロナが終息して)外にも出られるようになってきて、今後、今回の企画展をどんな人に見ていただきたいですか?

宍戸
そうですね。学生の皆さんに多く見てもらいたいという想いはもちろんですけれども、巡回したいという思いも元々あったので、多くの地域の方たちに、一人でも多くの方に知ってもらえるように(と考えます)。最終的にSOのことを知っていただくのももちろんですが、この企画展や、SO活動の理念や想いから学生が何かを感じてくれたり、自分の人生に何か気づきがあったりしたらすばらしいなと思ったり、それも楽しみにしています。

井戸
中京大学で現役アスリートの人たちが、自分と違うスポーツの環境を知って、そこがフックとなることもあるでしょうし、中京大学はアスリートだけじゃなくて社会学だとか、ほかの学部の人たちもいたりするので、それで刺激となることあるかもしれませんね。自分の知らない世界を知るってこと、結構大切じゃないでしょうか。

井戸
オープンした直後には、有森さんが企画展開催記念としてシンポジウムに登壇したり、学会があったんですね。

宍戸
学会期間には150人ぐらい一気に見ていただいたと聞いています。

井戸
お話を聞いてくる中で、ミッションとして大切されているのが、社会参加というところで、そこが繋がってきて、そこをどう発信していくのか。あるいは仕組みを整えていくのかっていうのが大切かと思いました。こういう企画展で、いろんな応援してくれる人が増えるとか、認知だけじゃなくて、やっぱり理解が深まるとか、そういう入り口になると嬉しいなあと思います。
また、巡回展をすると取り上げてもらう機会も増えるでしょうし、やる場所によっても多分、見ている来場者の層が違う可能性もあります。今後のスケジュールの予定はどうなんですか?

宍戸
今後は冬季ナショナルゲームが今年11月に長野、来年2月に北海道、長野でありますので、まずそのナショナルゲームの開催地では是非開催したいと思っています。大会のボランティア参加をしてくださる方も多いと思いますし、大会終了したら、その大会を開催することで、いろんな方が興味を持って実際にかかわってくださったら良いなと。共生社会に地域で取り組んでいくことを期待しているので、それにはこの企画展は、いろんなインスピレーションを皆さんに与えてくださるんじゃないかなと思います。

井戸
展示とイベントを組み合わせるとか、あるいは体験組み合わせるとか、可能性が広がりますね。

宍戸
はい、その地域の方がより親しめるような形にしたいです。あとは支援してくださっている企業の施設や、ロビーとか、これから、もっとたくさんのかたに見ていただけるようなプランを考えていきます。

井戸
活動を続けていくと、やっぱり資産とかアーカイブみたいなのが増えてくる、物も増えていくし、情報も増えていく。それをどうするは結構課題ですね。うまく過去の活動を次の活動につなげていく資産として、展示もうまく使っていける、活用していただけるといいなと思います。

SOの中には人生を豊かにするヒントがある

井戸
お時間が無くなってきたので、最後にちょっと質問をさせていただきます。いろんな話を聞いていると、スポーツの良さって、人生を豊かにする楽しさとかが凝縮されているなと思います。やっぱりSOを通じて考えると、人生を豊かにするヒントを考えることが可能じゃないかなと思って、ぜひそう問われたらどう答えられるのかな、お聞きしたいなと思い、事前に回答をお願いしました。少しコメントを頂き、最後の締めの言葉にしていきたいなと思います。

新谷
私は本当にスペシャルオリンピックスの「ス」に込められているなと思っています。自分が当たり前と思っていたことや大切にしているもの、それらを改めて考え直すきっかけになるところが、自分の人生を豊かにしていくヒントになるのではないかなと思っています。もちろん結果も大事ですが、例えば体育館に入るだけで精一杯のアスリートが、家族以外のボランティアやコーチと関係を築いていきプログラムに参加しボールを持てるようになった、というような小さなことでも、家族以外の応援してくださる方々と共有できることは、アスリート自身、その家族、そして周りの人それぞれにとって変化があると思います。SOの活動を通して、自分の中で当たり前と思っていたことや大切にしたいことを改めて感じ考えなおせることができることでその後の人生においても影響する部分があると思っています。

井戸
ありがとうございます。では、宍戸さんお願いいたします。

宍戸
はい。私は社会を知ることが人生を豊かにすることなんじゃないかなと思っています。他者を理解しようとする気持ちとか、他者に思いを馳せて理解しようとすることが、SOの活動にはすごくあって、それをすることは自分を知ることにつながっていくのではないかと思います。自分を知って、他者を知ったときに、社会を考える。SOにはいろんな人が関わって、いろんな現場があって、いろんな課題と、いろんな希望が詰まっているので、SOに触れるとそれが感じられる。ただ、知るだけではなくて、今の現在地を知るとこうしたいなという未来とか、こんなことできるんじゃないかなという未来が、本当に自分の延長線上で考えられる、それを実際にSOに関わっている皆さんと具現化していける期待感や希望感も持てるので、私はSOを通じて社会を考えることが自分の人生を豊かにしてくれていると思います。

井戸
SOに関係してくれるいろんな人が、そういう思いを持ってくれると、より良い循環になって同じ価値観とか夢が持てるといいですよね。ありがとうございました。いい言葉をいただきました。

井戸
私たちも、やっぱり作っただけじゃなくて、応援したいなって気持ちがあって、今回の機会を計画しました。分野が狭いから、なかなか発信力がそんなに高くないかもしれませんけども、ちょっとでも少しずつなんかできるといいなあって思っています。

宍戸・新谷
ありがとうございます。

宍戸
今回の機会で、また本当に心強い素敵なSOの仲間が増えて嬉しいです。

井戸
私もやっていることを再確認できたり、違う分野だけど、同じこともあるんだなっていうのが分かって、やっぱりこちらも学ぶことが多くありました。本日はありがとうございました。


★最後にSONの事務所内にて記念撮影。

【参考URL】
公益財団法人スペシャルオリンピックス日本
https://www.son.or.jp/
スペシャルオリンピックス日本企画展(in中京大学スポーツミュージアム)
https://sportsmuseum.chukyo-u.ac.jp/xo_event/202303_7th_special-olympics

備考①:企画展「スペシャルオリンピックス〜Be with All® だれもが活きる社会の実現へ〜」は中京大学スポーツミュージアムにて、2023年3月15日から7月13日まで開催されました。
https://sportsmuseum.chukyo-u.ac.jp/xo_event/202303_7th_special-olympics
スペシャルオリンピックス日本と中京大学スポーツミュージアムの共催で、「Designed by 乃村工藝社」として、乃村工藝社は協賛サポートを行いました。

備考②:11月から長野で開催するスペシャルオリンピックスナショナルゲームの会場で再度の展示が予定されています。
11月18―19日:ホワイトリング(長野市真島総合スポーツアリーナ)
2月24―25日:長野市若里市民文化ホール

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