空間×マーケティング=?空間企画とマーケティング

森田 絵理
森田 絵理
share
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
text and edit by
森田 絵理

 

マーケティングって、
空間企画とは関係ないようで
いろんな活用の仕方があります。

はじめまして。
乃村工藝社、追っかけ×マーケティングプランナーの森田絵理です。
通称“もりえり”と覚えてください。

私は、商学部マーケティングコース出身のプランナーです。

私が主として関わっている「商業施設のプランニング」には、クライアントが新たに商業施設を建てる際に、エリアのポテンシャルを分析して可能性や方向性を示したり、チェーン店のリブランディングで、ネーミングやロゴの案を提供したりといった業務があります。
他にも、テナントの出店サポートや、商業施設の中のゾーニング構想、開業イベントのサポートなどなどを行うプランナーがいます。

上記のような商業施設、オフィス、展示会、企業PR施設、博物館、美術館など…
当社には様々な分野のプランナーが100名弱います。

乃村工藝社のプランナー=空間をつくる前に、要件定義をするひと

要件定義=発注者の与件や要望を明らかにし、リソースとのバランスを考慮した上で、目的を達成するために何をすべきかを明文化すること
(「要件定義とは?要件定義で行う4つの工程 | UX MILK」より引用)

まず、乃村工藝社のプランナーが何しているか知らない人も多いですよね。

クライアントの考えていることを目に見える形にし、実現させるためにはどうしたらいいか考え、実行に進めていく職種だと私は感じています。

プランナーって、空間のデザイナーってことじゃないの?

「インテリアプランナー」という言葉はよく聞くし、デザイナーと混同されて誤解されることも多いこの職種。

「乃村工藝社って、プランナーも設計・建築関連の専攻の人なんじゃないの?」
「プランナーって、図面のプレゼンがメインの仕事?」

私も、入社する前まではそう思っていました。

商学部 マーケティングコース出身。…確かに、当社では珍しいかも。
でも、プランニングの仕事は、自然とマーケティングやブランディングに密接している気がします。

そもそもマーケティングって?

マーケティング…消費者の求めている商品・サービスを調査し、供給する商品や販売活動の方法などを決定することで、生産者から消費者への流通を円滑にする活動
(「weblio辞書」より引用)

マーケティングを、学問的に言語化すると上記のような表現になります。

空間マーケティングっていう言葉もあるけど、
そもそもマーケティングってどう捉えたらいいのでしょうか。

「企業が商品をお客さんの元に渡すまでの活動」

これが、ざっくりとしたマーケティングの定義だと思っています。
本来のマーケティングの意味を考えると、メーカーのマーケティング部や、小売業のマーケティング部が思い浮かびますよね。

商品を企画し、生産し、輸送し、販促する。サービスとか、提案のビジネスじゃなくて、形のある商品(有形財)を売るプロセスって感じがします。

では、当社のプランナーが「空間×マーケティング」で企画するって、どういうことなのでしょうか?

乃村工藝社のプランナーは、自然とマーケティングもブランディングを使って企画をしています。

乃村工藝社のプランナーは、自然とマーケティングやブランディングを活用しながら企画提案をしています。
例えば、4P、3C、SWOT、AIDMA、AISAS、カスタマージャーニーなどなど。

クライアントの想いを形にするために、
いろんなフレームワークを、意識せず使いながら最善の企画を考えます。

例えば、4Pだったら
「Price/価格」
…客単価はいくらに設定するか、賃料はいくらに設定するか、事業収支など

「Price/立地」
…どこで出店するか、出店先の特徴は?展示会の開催場所の特徴は?沿線開発はする?など

「Product/商品」
…何を売るか、サービス内容をどうするか、MDゾーニングはどうするか

「Promotion/販促」
…どのように売るか、業種は?業態は?販促支援はどうするか、開業イベントはどうするかなど

毎回こういった理論を思い出しているわけではないですが、基本的にこんなことを考えながらプランニングをしています。

3Cの場合も、
「Customer/市場」
…現在の市場ポテンシャルはどれくらいか?カスタマー動向は?最新消費トレンドはどうなっているか

「Competiter/競合」
…競合他社は何をしているか、商圏内の他施設は何があるか

「Company/自社」
…自社の強みはどうなっているか、10年後に描くべき姿は?

こんなことを考えて、クライアントに提案したり、一緒に考えたりします。

空間のプランニングだけではなくて、ブランディングやネーミング、事業構想の提案などもするのは、あまり知られていないかもしれませんね。
もちろん、どれも空間には後々関わってきますが…

カスタマージャーニーを、いろんな空間で考えると…

これまでは、かなり商業に寄った話をしてしまいましたが、もちろん、展示会や文化施設でもマーケティングの考え方に当てはめることができるものもあります。例えば、カスタマージャーニー。

どんな空間でも、入口から出口までお客さんがどんな風に空間の中で楽しんでいくのかストーリーを立てます。

展示会だったら、どうやってブースに気を引いて、体験してもらって、情報を伝えるか。
博物館などの文化施設だったら、どういう順路で回すのが一番よいか、入口から各ゾーンはどんなテーマにしたらいいか、キャプションをどう書いていけば記憶に残るか、などなど。

クライアントの考えていることを具体化したり、カスタマーの購買行動や空間体験を仮想したり。
それだけではなくて、デザインもできて、施工でつくりあげることもできる。
そこが、総合ディスプレイ会社である乃村のプランナーとして強みかなと思います。

みなさんが思っているより、幅広いことをしています。

「乃村工藝社って、設計・施工の会社でしょ?」これも、まぁよく言われる。
確かに、設計・施工もやっています。でも、企画だけの仕事もしています。

空間をつくるだけではなくて、

どのように活性化するかを“本気”で考えています。
空間のマーケティングやブランディングに困った際には、ぜひ当社のプランナーを頼ってください!

この記事は気に入りましたか?

editor
森田 絵理

森田 絵理

”追っかけ”プランナー
何気ない日常に、非日常を

    1
読み込み中...